中小企業の為の、人財マネジメント、組織活性化コンサルティング

マイナンバー制度対応チェックリストです!

いよいよマイナンバーの通知が始まります。
2016年1月からは運用もスタート。
それでもなかなか準備に向けてのスタートができないという事業者の方も多い、と感じる今日この頃です。
「マイナンバー制度対応チェックリスト(準備編)」を作成しましたので、これを参考にひとつひとつ準備を進めて行きましょう!
マイナンバー制度対応チェックリスト(準備編)
無題5

【人事編】マイナンバー制度がやってくる!

マイナンバー制度がいよいよ2016年から始まります。
あまりご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、個人としても企業としても対応が必要な制度で、すでに国や自治体などでは準備が進められていますので、今回は簡単に概要をご説明します。

1.マイナンバーとは
①住民票を持つすべての個人に12桁の番号が割り振られる。
②法人にも番号が割り振られる。
③社会保障、税、災害対策の3分野に限って、公平・公正・行政効率化・国民利便性の観点から利用される。
④マイポータルというサイトで情報を受けたり、アクセス記録を確認できる。
⑤個人は申請により、ICチップ、顔写真入りの個人番号カードを持つことができる。
というものです。
もう少し具体的にいうと、企業における、社会保険料の納付事務・税務申告・社員の給与や配当の源泉徴収事務のほか、特殊なところでは災害で被災された際の支援金の受給などに利用されます。

2.企業で行うべきこと
企業サイドでは、社員のマイナンバーを収集し、納付、給付、届出などの際に利用する必要が生じます。
個人情報保護法の特別法という位置づけですので、厳しい管理義務が課せられ、社内規定の整備、システム改修、社員教育などが必要になってきます。
給与支払いなどをアウトソーシングする場合には委託先の管理義務があります。

3.具体的なスケジュール
現在のところ、
2015年10月 マイナンバー通知
2016年1月 個人番号カード交付、順次利用開始
2017年1月 情報ネットワークシステムを利用した情報連携開始、マイポータル運用開始
2018年7月 地方公共団体との連携開始
が予定されています。

今後自治体などで順次説明会も実施されると思われますが、情報を的確に把握し、早めに準備を進めることが必要です。
参考URL(内閣官房ホームページ)
  http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/

【経理編】収支?損益?所得?(その2)

3.税務(法人税申告書)の公式
益金-損金=所得(マイナスなら欠損)
もう一つ厄介なのがこの所得の考え方です。
法人税などいわゆる収益税は、会社が作成した損益計算書の儲け(利益)に税率をかけて支払うというのが、基本的な考え方です。
ところが、損益計算書の利益は税金を徴収する国税当局から見て必ずしも適正とは言えないところに問題があります。
たとえば先ほどの設備投資に関する期間配分(減価償却費)は、会計ではその企業が何年間収益に貢献するか(これを経済耐用年数と言います)考えて決めることになっていますが、これを企業の自由に任せてしまうと、余裕のある企業は配分額を多くして利益を圧縮してしまい、税金が不公平になるので、税法で費用化できる償却費の限度を決めています。
また、売上に貢献した費用でも未請求分は費用化を制限したりして、課税の公平性を保とうとします。
つまり、建前では企業の利益に比例した税金を払えばよいことになっていますが、実際には種々の調整が必要で、調整後の収益を「益金」、調整後の費用を「損金」、調整後の利益を「所得」と呼び、この所得に税率をかけて法人税を計算します。
詳細な説明はここでは省略しますが、会計的には??という調整も強要されますし、逆に政治的に減税するために多めの費用を認めてくれる規定もあります。
年貢取り立ての昔から、お上の思惑で企業は右往左往しますね。

4.まとめ
「収入」「収益」「収支」「孫益」「所得」などの用語は、経理的には厳密な使い分けがされています。
無題 どの概念も経営上必要なものですが、キャッシュフロー、会計、税務どの考え方に基づくのか、頭の中をよく整理して使い分けることが大切です。

【経理編】収支?損益?所得?(その1)

Q:企業の儲けのことを、「収支」とか「損益」とか「所得」とか呼びますが、違いはあるのですか? 

企業経営においては、当然のことながら、売上によって利益を稼ぎ出すことが前提になります。
経営者の方とお話をするときに、売上を「収益」「収入」、儲けを「収支」「損益」あるいは「所得」という用語がよく出てきます。普段何気なく使っている言葉ですが、経理的には異なった意味があります。

それぞれ
資金収支表=キャッシュフローの世界
損益計算書=会計の世界
(法人税)申告書=税務の世界
で使われる言葉なのですが、少し整理してみましょう。

1.キャッシュフロー(資金収支表)の公式
収入-支出=収支
収入は入金、支出は出金、その結果としての収支は差引残高を表わします。
資金収支表では家計簿や小遣い帳と同じように、現金や預金の出入りを記録していきます。
これをキャッシュフローと呼び、この考え方を経理的には「現金主義」と言います。
キャッシュの増減を基準にするので、すごくわかりやすい考え方ですね。

2.会計(損益計算書)の公式
収益-費用=損益(プラスなら利益、マイナスなら損失)
これは皆さんもよく目にされる数式だと思います。
収益は売上や預金利息など、費用は経費や人件費、償却費、支払利息などが当てはまります。
上記のキャッシュフローとの違いは、収益に対応する費用を人為的に計算する点ですが、これを経理的に「発生主義」と言います。
ここでは費用収益対応という経済的概念が強く意識されます。
例えば、8千円で仕入れた商品を1万円で売ると2千円の儲け(粗利=あらり)が出ますが、クレジットカードなどの掛売りや翌月払いの仕入などがあり、入出金時期がずれると、現金主義では正しく表示することができません。
また高額な設備投資をすれば、その収益効果は何年にも及ぶので、期間配分した償却費を収益に対応させる必要が出てきます。
すなわち、収入がなくても収益を計上し、支出がなくても費用を計上する(その逆もある)のが会計の考え方です。
このように収益に対応する費用を適切に反映させることで、外部の利害関係者に正しい損益計算書、すなわち一定期間の損益状況を示すことができます。

それでは、所得とは何でしょうか?
その2へ続く・・・